性病はオーラルセックスで感染するケースも!

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風俗部ニュース
国立感染症研究所は今年3月26日までの梅毒の感染者が1000人を超え、平成11年以降、最速で増加していると発表しました。 梅毒については、ヨミドクターのコラム 「知って安心!今村先生の感染症塾」 で解説されていますから、全体像はそちらを参照してください。 では、なぜ眼科医が性感染症である梅毒を話題にするのでしょうか。 目へのとばっちり、つまり、視神経炎やぶどう膜炎の原因になるからです。 通常の性行動で、いきなり目に感染することはまずありません。ですが、初期感染(第1期)の症状が消えてから1~3か月後あたりの第2期や、さらに長い時間を経てじわりと広がる第3期以降に発症することがあるのです。 過去40余年の眼科診療の中で、教科書にあるような激しい梅毒性ぶどう膜炎の症例はまだ見たことはありません。ただ、原因不明の難治な虹彩毛様体炎こうさいもうようたいえん (前部ぶどう膜炎)の原因が、結局梅毒性だった例は何度か経験しました。 一方、ここ10年の間に、私どもの神経眼科外来で発見した梅毒性視神経炎は5例を超えています。それまでの30年間に2、3例しか経験しませんでしたから、頻度が上昇していることは体験的にも確かです。 大半は両眼の視力が著しく低下し、眼底検査では視神経乳頭が白く萎縮してしまった状態、つまり失明に近い状態で見つかります。 しかし、医者が視神経の様子を見て、梅毒が原因だと即座にわかるわけではありません。視神経萎縮になる原因はたくさんあるからです。 患者さんも、もちろん原因が梅毒だとは、夢にも思っていません。 実は、私にはこの件で苦い経験があります。 原因不明の両眼視神経炎で受診した50歳代の男性。画像検査や、血液検査でも原因はつかめませんでした。視力はどんどん低下し、次第に視神経は白く萎縮しました。1年近く経過したころ、その患者さんが風俗店に出入りしていたことが、ひょんな会話の中で出てきました。そこで、「ひょっとして」と思い至って、梅毒の血液検査をしてみますと、当たりでした。 抗菌剤を使った駆梅療法を継続的に長期に行い、ステロイド療法も試しましたが、結局重度の視覚障害者になってしまいました。 彼は「なぜもっと早く見つけて治療してくれなかったのか」と、私を責めました。「自分の性行動を棚に上げて…」という思いもないではありませんでしたが、医師としては反省しなくてはいけません。 この反省から、視神経炎の原因検査のための血液検査に必ず梅毒検査を加えました。ところが、今度は診療保険点数の審査機関のほうから、過剰検査ではないかと疑問が寄せられました。事情を説明し、今では視神経炎の原因検査として、当たり前の項目になりました。(若倉雅登 井上眼科病院名誉院長) (読売新聞)
梅毒などの性病は、性器と性器の接触によってのみ、感染すると思われがちだ。そのため、口でサービスを行う風俗店では、性病に感染することはないと思い込んでいる人も少なくないようだ。しかし、性病の中でも梅毒やクラミジア感染症、淋病などは喉から感染することがあるというから、ちょっと気になってくるではないか。つまり、風俗店で受けるサービスでも、感染する可能性があるのだ。 喉への感染のパターンで多いのは、オーラルセックスによるものだという。オーラルセックスをすることで、尿道や膣に潜んでいた淋病菌が相手の喉に感染する。 つまり、風俗嬢が客にフェラチオすることで、尿道に付着していた淋菌が、風俗嬢の喉に感染するわけだ。 その風俗嬢が次の客にフェラチオすると、前の客からもらった淋菌が喉からペニスに付着する。これが、風俗店で性病に感染する典型的なパターンなのだ。 また、梅毒や淋菌などは、ディープキスでも感染することがある。この場合は喉から喉への感染になるわけだが、喉に梅毒や淋菌などを持った相手と舌を絡め合うと、自分の喉に感染してしまう。しかし、ディープキスで感染する可能性は、オーラルセックスにくらべるとずっと低いという。 念のために言っておくと、喉への感染はフェラチオだけではない。クンニでも同様の感染が起こるので注意しなければならない。 梅毒やクラミジア、淋菌を持つ女性器を舐めると、男性の喉に感染する。その男性が別の女性(たとえば風俗嬢)にフェラチオさせると、そこから感染が拡大していく。 また、これとは逆に、梅毒やクラミジア、淋菌を喉に持つ男性がクンニすることで、女性器に感染するケースもある。アメリカの風俗店では、フェラチオもコンドームをつけて行うというが、これは喉への性病感染を予防するためには必要なことかもしれない。 それにしても、梅毒で視力が低下するとは驚きだ。しかも、失明寸前まで視力が落ちるというから、ただごとではない。風俗遊びもほどほどにしないと、痛い目を見ることになる。 余談だが、喉の検査を受けるときに気をつけたいことがあるので、最後にそれをお伝えしよう。 喉の検査の前は、鏡を使って口の中をよくチェックした方がいい。 なぜかというと、病院で患者が口を「あーん」と開けた瞬間、歯と歯の隙間に陰毛が挟まっていることがあるらしいのだ。 しかし、病気と関係ないことまで医師は指摘しない。それだけに、あとで気づいたときは二度とそのクリニックに行けないほど、恥ずかしい思いをすることになるから要注意だ。