風俗嬢の面接で騙された?実技講習で猥褻行為

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 風俗店の面接を装って女性にわいせつな行為をしたとして警視庁巣鴨署は、わいせつ目的誘拐と準強姦の疑いで東京都品川区南品川の無職、大橋直昭容疑者(46)を逮捕した。「合意の上だった」などと容疑を否認している。 逮捕容疑は4月18日、豊島区西池袋のJR池袋駅北口で女性(21)に風俗店関係者を装って声を掛け、車で豊島区北大塚のラブホテルまで移動。「採用するために講習を受けなくてはいけない」などとだまして女性に暴行を加えたとしている。 巣鴨署によると、女性は風俗店の面接担当者との待ち合わせのために現場を訪れていた。大橋容疑者からホテルで「用事があるから、先に戻って」と説明され、本来の待ち合わせ場所だった北口に戻っていた。 その後、大橋容疑者から連絡がないことを不審に思い、風俗店に電話をしたために事件が発覚した。 (出典元:産経ニュース)
記事を読んで、首をかしげた方も多いのではないだろうか。それもそのはずで、この記事にはわからない点が2か所ある。 記事によると、容疑者はJR池袋駅北口で、女性に風俗店関係者を装って声をかけたとある。 ここには書かれていないが、「16時から面接の方ですか?」容疑者はこのように声をかけたようだ。 そして、自分が面接担当者だと嘘を言って、被害者を車に乗せてホテルに行き犯行に及んだ。 ではなぜ容疑者はこの面接のことを知っていたのか。 待ち合わせはJR池袋駅北口で時間も16時ということまで知っている。店のスタッフかとも思ったが、容疑者は無職だと書かれている。 つまり、店の従業員ではないのだ。従業員でもない人物が、どうして面接のことを知り得たのか。非常に不可解である。 ところが、この記事には加害者が面接の詳細な内容を知っていた理由については、一切触れていない。それはなぜなのか。これは、この事件の重要なポイントのはずなのだ。 これが疑問の1点目だが、わからない点はもうひとつある。 ホテルで講習と称してわいせつな行為に及んだあと、容疑者は被害者を先に帰している。 その後容疑者から連絡がないことを不審に思って風俗店に電話をして事件が発覚したというが、これだけでは肝心な部分がスッポリ抜けてしまっている。 被害者が風俗店に電話して、何者かが面接担当になりすましたことがわかったわけだ。しかし、どうしてなりすましたのが容疑者だと判明したのだろうか。記事にはそのことはまったく書かれていない。 このように、肝心な部分が2か所も抜けているようでは、読み手には事件の全容が伝わってこない。 「採用するために講習を受けなくてはいけない」という容疑者の言葉を、被害者は信用してしまったようだが、風俗嬢として採用するための「講習」は本当にあるのだろうか。 官能小説などでは、好色な店長が実技講習と称して、風俗嬢の面接に来た女性を「味見」するストーリーがありがちだが、実際にはそんなことはないようだ。店長は普通に面接するだけで、実技まではしない。 もちろん、100%ないとは言い切れないのだが。 また、「講習」は風俗嬢として採用後に、定期的に行う店もあるようだ。 大手の風俗店チェーンでは、お客への「接客指導」がしっかりマニュアル化されているところもある。 講習は、風俗嬢全員に対して行う場合と、「接客」に関してお客からクレームがあった風俗嬢だけに行う個別講習がある。 しかし、これはあくまでも風俗嬢の実技向上のための講習で、テキストやビデオなどを使って行うものだ。 間違っても、店長や店のスタッフが「本物」を使って実技指導をするようなことはない。 ただし、くどいようだが、これも絶対にないとは言い切れないことを申し添えておく。